1998-04-07 第142回国会 参議院 農林水産委員会 第8号
そういった中で、この麦問題研究会がなぜこういった検討方向を示したかということでございますが、それはやはり、例えば昨年の平成九年産の生産者麦価決定の際に良品質麦の安定供給対策というものが講じられましたが、その一環として行われたアンケート調査結果を見ますと、生産量の五倍の需要があるいわゆる人気麦がある一方で、全く需要がない麦がある、こういうことと、それから需要者である製粉企業の合理化とか産業構造の近代化
そういった中で、この麦問題研究会がなぜこういった検討方向を示したかということでございますが、それはやはり、例えば昨年の平成九年産の生産者麦価決定の際に良品質麦の安定供給対策というものが講じられましたが、その一環として行われたアンケート調査結果を見ますと、生産量の五倍の需要があるいわゆる人気麦がある一方で、全く需要がない麦がある、こういうことと、それから需要者である製粉企業の合理化とか産業構造の近代化
しかし、今の状況を見てみますと、例えば平成九年産の生産者麦価決定の際に良品質麦の安定供給対策の一環として行われましたアンケート調査結果がございます。生産量の五倍の需要がある非常に人気のある銘柄麦がある一方で、全く需要のない麦が存在をするというような状況が一つございます。また、製粉企業での製造・販売コストの低減が、緩やかで、企業の合理化、産業構造の近代化が進んでいないというような実態もございます。
これを含めて、北海道ではさらに地域に即しました展望をつくりっっあるわけでございますが、こういった実現に向けまして規模拡大の推進、これは都府県でございますれば例えば期間借地等を利用するといったような問題、あるいは北海道でありますれば、良品質麦、特に北見六六号といったような良品質麦の普及といったようなことで、品質の向上を進めながら麦作振興を図っていくというのがまず基本ではないだろうかというふうに考える次第
産地品種で例示を申し上げますと、今国内産小麦で良品質麦と言われておりますのは、関東、東海、近畿、中四国、九州の農林六十一号とか農林二十六号、それから近畿、中四国のシラサギコムギ、九州のシロガネコムギと、こういったところが良品質麦というふうに言われております。けさ参考人のお話に出ておりました北海道のチホクコムギというのがその次あたりに続いてくる、そんなランクづけが関係者の間で一応できております。
特に、実需者の期待が良品質麦への生産誘導ということもこれあり、麦の銘柄格差、等級間格差がこれまでになく大きく拡大をしてまいりました。この品質格差の問題はこの法改正の大きな柱ですね。この法案を提案する理由の一つは、将来需要に対応する生産性の向上といわゆる高品質の需要に求められる麦をつくっていくのだ、こういうことでありますから、品質格差というものがこの法案提案の一つの理由であります。
それから同時に、二番目の参酌事項の麦の需要及び供給の動向ということでございますが、これにつきましては、麦価の水準と申しますよりは、むしろ格差の問題に関連をいたしてまいろうかと思うわけでございますが、国内産麦の品質問題が非常に顕在化をいたしておりますので、価格面からも良品質麦の生産を誘導していく。
○正田参考人 私どもの立場からは、今回の生産性向上及び良品質麦への誘導、そういう点を通じまして私どもの希望する品質、またできるだけ国際価格に近い価格というものの方向へ向かっていただければ大変に幸いだと思いますし、それを心から期待いたしております。 以上でございます。